渡航の心得

旅行に関する注意事項
  1. この旅行は観光が目的ではありません。出来るだけ多くの現地の方々と触れ合い、相互に理解を深め、交流に努めて下さい。
  2. ACは添乗員ではありません。アンバサダーを代表して先方と連携を取り、交流をスムースに進める大事な任務があります。なるだけ、ACに負担が掛かり過ぎない様、お互いに配慮しましょう。
  3. 病気や事故に備えて旅行傷害保険には必ず加入して下さい。
  4. パスポートは常に身に着けて置いて下さい。荷物の中などには絶対に入れないようご注意願います。
  5. 大金を持参する必要はありませんが、現金やトラベラーズチェック、クレディットカード等は分散して持つのが賢明です。又、パスポートやカードの番号、紛失の際の連絡先は必ず別に控えて置いて下さい。カメラの電池などの持参品チェックも忘れずにして置いて下さい。
  6. 団体行動の際は必ず名札を着用し、ACの指示に従い勝手な行動は慎んで下さい。集合時間や場所の厳守に御協力下さい。
  7. ホームステイ中は全て個人の責任で行動して下さい。スリや盗難には特に注意して下さい。万が一、事故に遭ったときは速やかに同行者や周りの人に助けを求めると同時に、ホストとACに連絡して下さい。但し、クラブとしての責任は取れませんので、予め御了承下さい。
  8. 空港で預ける荷物は識別が容易なように、名札と目印を着けて置いて下さい。紛失などに備えて中身を記録しておかれる事をお勧めします。重量制限にご注意下さい。(通常20キロ以内)
  9. 長時間のフライトになるので、手荷物の中に常備薬や酔い止め、化粧品、筆記用具、カメラ、スリッパ、アイマスク、読み物、旅行案内、着替えなどを入れておくと重宝します。
  10. 特殊な薬品などを持参される場合は、税関でチェックされる事があり得ますので、予め医者の処方箋を貰っておきましょう。
  11. 機内持込みの手荷物は一人につき1個で、機内の上の棚に入る大きさに厳しく規制されていますので、必ず守って下さい。
みやげ物について

ホストに対するお土産は、礼儀として、常識的な範囲のもの(大体一家族当たり5000円程度が適当)を持参するのが慣例です。お土産は一度に全て渡してしまわないで、何回かに分けて渡す方が効果的です。家族構成が分かれば一人一人に渡されると喜ばれます。 ホスト以外にもお世話になる方々がおられるかも知れませんので、別に小物をいくつか用意しておかれると役立つと思います。

ホームステイの心得

通貨交換

滞在中に若干の現金が必要です。現地に於ける自由行動時に備えて取り敢えず、一人当たり2~3万円ほど、関空で現地通貨に換金して置かれることをお勧めします。

コミュニケーション

挨拶は精一杯の笑顔で、握手する時は相手の目を見つめて手をしっかり握りしめましょう。ハグされたら臆せず、しっかりハグし返しましょう。家族のファーストネームや愛称を早く覚えて親愛の情を表しましょう。 日本人の名前は覚えにくいので、ニックネームで覚えてもらうようにしましょう。人間の気持ちは万国共通です。言葉が間違っても当たり前ですから、恥ずかしがらずに、筆談やジェスチャーも交えてどんどん話してみましょう。 相手のいるところで日本語だけで喋るのは感じが悪いし、悪口と取られるかも知れませんので、出来るだけ慎みましょう。良く分からない場合に曖昧な返事やニヤニヤ笑いは誤解の元ですから、気をつけましょう。

家庭の習慣

ホスト家庭の生活習慣を尊重し、出来るだけそれに従って行動して下さい。次のように質問して聞いてみるといいでしょう。

*通常何時に起きられますか。

What time do you usually wake up?

*何時頃におやすみになりますか。

Around what time do you go to bed?

*明日の朝食は何時になさいますか。

What time do you have breakfast tomorrow morning?

*何時ごろシャワーを浴びれば宜しいでしょうか。

Around what time can I take shower?

部屋とバス・トイレ

与えられた部屋は綺麗に使い、ベッドは毎朝整えましょう。タバコは概して嫌われるので、吸いたい時は屋外に出ましょう。 風呂やトイレのドアは使わない時は開けて置くのが習慣のようです。風呂は家族の都合を聞いてタイミングよく使わせて貰いましょう。 カーテンをバスタブの中に垂らし、水が撥ねない様に注意しましょう。

タオルは通常用意されていますが、どこに干せばいいか確かめて下さい。

*Where can I dry the bath towel?

洗濯物は洗濯機と乾燥機の使い方を覚えて、出来るだけ自分でやるようにしたいですね。

*How can I use washing machine?

食卓のマナー

食事の習慣の違いから時として、ひんしゅくをかう事がありますので、一応基本的マナーについて確認しておきます。

*食事の時にはなるべく大きな音をたてない事(スープを啜る音、ナイフ・フォークが皿に触れる音、ペチャペチャと噛む音など)

*口の中に食べ物を入れたまま喋らない

*皿の上に屈み込まない

*皿を持ち上げない

*テーブルに肘をつかない

*食事中みだりに席を立たない

*爪楊枝を使わない

楽しくお食事をするのが第一ですから、余り気にし過ぎる事はありませんが、基本的なマナーは守るよう心掛けるほうが無難です。 嫌いな食事や特別な食事の習慣などがあれば、予め伝えておきましょう。

*I can’t eat ………. ,because I am on a special diet now.

家事の手伝い

家事は進んでお手伝いさせて頂きましょう。食事の準備、料理の手伝い、後片付け、買い物、庭掃除、洗濯、芝刈り、 犬の散歩,水撒き、洗車など楽しみながら体験して見ましょう。

*Shall I help you? (お手伝いしましょうか)

*Please let me help you. (どうかお手伝いさせて下さい)

*How can I help you ? (何かお手伝い出来ますか)

滞在中に一度くらい日本料理を作って差し上げるのもいいかも知れません。 お好み焼き、寿司、てんぷら等は大抵喜ばれます。

パーティー

ホスト宅やご近所でのホームパーティーでは、一応服装はどうか確かめてTPOに合わせて下さい。 歓迎パーティーや市庁舎訪問などがありますが、さほど格式ばったものではありませんので、失礼のない程度の服装を御持参下さい。 男性はワイシャツとネクタイ、女性はワンピースかロングスカート程度。イヴニングドレスなどはかえって大げさ過ぎます。 和服なら賞賛の的になるでしょうが、嵩張りますね。 招待されたら、最初に自己紹介をして、招待のお礼を言いましょう。また、一寸した手土産があればその時に渡しましょう。

*My name is Kazuko. Nice to meet you. Thank you for your invitation.

*This is a small souvenir from Japan.

パーティー会場では初対面の人にも必ず名前を言ってから会話を始めましょう。名前を覚えてもらう為に名札を忘れないように。 沈黙は美徳ではありません。出来るだけ話の輪に入り、言葉が不自由でも写真を見せたり、 漢字を教えたり色々工夫して、お近づきになる努力をしましょう。 パーティーが終わったら、相手のクラブの人達にお礼を言いましょう。

*It was a wonderful party. I enjoyed it very much this evening. Thank you very much.

外出など

ホストと一緒に外出する時は、入場料、交通費、外食費など少なくとも自分の費用は御自分でお払い下さい。

*Please let me pay this. (これは払わせて下さい)

*It’s on me this time. (今回は私のおごりです)

*You are my guest this evening.(今夜はあなた方はお客様です)

知らない人や子供の写真は必ず断ってから撮って下さい。

*May I take your photo? (写真をお撮りしてもいいですか)

買い物

VISAやAmerican Expressは多くの場所で通用するようですので、大金を持ち歩かない方が無難です。 但し、カードのデータが悪用されるケースもあるようですので、安心な店やホテルに限った方が無難かも知れません。 カードが使えるかどうか尋ねるときは

*Can you take credit card? (カードは使えますか)

お店では勝手に商品を手に取るのは禁物です。必ず、店員に断ってからにして下さい。

*Can I touch it ? (触っていいですか)

*May I try this ? (試してもいいですか)

特に買う気がなければ、

*I’m just looking. (ちょっと見ているだけ)

電話

日本に電話したい時はホストに頼んで使わせてもらって下さい。

*May I use telephone? (電話使わせて頂けますか)

*I’d like to make a collect call to Japan. Can you help me?(日本にコレクトコールしたいのですが、助けて頂けませんか)

*Can you help me to call a telephone operator to find the telephone charge? (電話交換手に料金を聞いて頂けませんか)

今では世界中どこからでも掛けられる携帯電話がありますから、それを持参されるのもいいかも知れません。但し、充電器とアダプターをお忘れなく。

電気製品の使用

国によって電圧が異なりますので、事前に訪問される国に合ったプラグアダプターを持参して下さい。 カメラや携帯電話などの充電器を使う場合も、予め変換プラグを電気店で購入して、持参されるといいでしょう。

トラブルの処置

万が一、トラブルが起きた時は、慌てずに解決策をホストと相談すると共に、直ちにACとも連絡を取り、善後策をご相談下さい。

医療

下痢止めや風邪薬などの使い慣れた薬は持参しましょう。医者に掛からなければならないような場合に備えて、常用の薬のサンプルを示すと医者の判断はより適切になるでしょう。保険請求に必要な書類は必ず貰いましょう。

滞在中の礼儀

一週間お世話頂くホストに対する感謝の気持ちを込めて、滞在中に一度お食事に招待したいと申し出ると喜ばれると思います。

*I’d like to invite you for dinner on Friday, if you don’t mind. Would you make a reservation of any restaurant you like for me? (金曜日に宜しければお食事にご招待したいのですが、どこかお好きなレストランを予約して頂けないでしょうか。)

出発の日には感謝の気持ちを伝えましょう。

*I(We) have enjoyed the stay very much. (滞在はとても楽しかったです)

*I(We) hope to see you again. Please come to Nara next time.(またお会いしたいと思います。今度は奈良にお越し下さい)

出来たら、前の晩にお礼のカードを準備して、さりげなくお部屋に置いておかれるとより気持ちが伝わるかも知れません。御参考までに、1~2の文例を下記します。

“Thank you very much for your wonderful hospitality. We really appreciate all what you have done for us during our whole stay.”

とか

“We will never forget all what you have done for us during our stay in Perth.We have been very comfortable all the time at your wonderful home. We really appreciated everything. Thank you.”

カードに感謝の気持ちを表すだけですから、短い文章でいいと思います。

帰国後のフォロー

帰国後はなるべく早く写真等と共にお礼状を出しましょう。また、クリスマスや誕生日にはカードを出すなどして、友情の絆を保ち続けましょう。

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